はじめに
前回の記事では、13本のショート動画を投稿してわかったリアルな結果をお伝えしました。数字を振り返る中で気づいたのは、再生数が伸びた動画にはある共通点があったということ。それは「台本(構成)がしっかりしていたかどうか」でした。
40代会社員、しかも本業を持ちながら子どもと動画を作るとなると、台本作りに時間をかけられないのが正直なところです。そこで今回、ChatGPTを”台本作りの相棒”として使ってみることにしました。
この記事では、実際に使っているプロンプトをそのまま公開しながら、初心者でもすぐ真似できる台本の作り方を紹介します。
なぜショート動画に「台本」が必要なのか
ショート動画は15〜60秒程度と短いため、「なんとなく撮る」でも形にはなります。しかし、
- 最初の2〜3秒で視聴者の興味を引けるか
- 話の順番に無駄がないか
- オチや締めが用意されているか
といった要素は、行き当たりばったりの撮影ではなかなか揃いません。台本があるだけで、撮影時間も編集時間も短縮できます。実際、事前に台本を用意した動画は、撮り直しの回数が体感で半分以下になりました。
ChatGPTを台本作りに使うメリット
- ゼロから考える負担がなくなる – たたき台が数秒で出てくる
- 構成の型を学べる – 「フック→展開→オチ」のパターンが身につく
- 子どもと一緒に台本を”直す”作業ができる – 完成品を渡すのではなく、たたき台を親子で編集する時間が生まれる
3つ目は特に良かった点です。ChatGPTが出した台本をそのまま使うのではなく、「ここは違うよね」「もっとこうしたい」と子どもと話し合いながら直すことで、動画作りへの当事者意識が生まれました。
実際に使っているプロンプト
① 台本のたたき台を作るプロンプト(基本形)
あなたはYouTubeショート動画の構成作家です。
以下の条件でショート動画の台本を作ってください。
・テーマ:[例:マインクラフトで初めて村人と取引した話]
・動画の長さ:30秒程度
・視聴者:ゲーム実況やマインクラフトが好きな小中学生とその親
・構成:最初の3秒で興味を引くフック→本編→オチ or 次回予告
・話し言葉で、子どもでも読みやすい言葉遣いにしてください
出力形式:
1. フック(セリフ)
2. 本編(セリフを箇条書きで、目安の秒数つき)
3. オチ or 締めの一言
このプロンプトのポイントは「視聴者」「長さ」「出力形式」を具体的に指定していることです。何も指定しないと説明っぽい台本になりがちですが、条件を絞ることで実際に読み上げられる形の台本が返ってきます。
② フックだけを複数パターン出してもらうプロンプト
台本全体より先に、冒頭の「つかみ」だけ何パターンか欲しいときに使っています。
YouTubeショート動画の冒頭3秒で使う「フック(つかみのセリフ)」を5パターン考えてください。
テーマは[例:マイクラでダイヤを見つけた瞬間]です。
条件:
・視聴者が思わず最後まで見たくなる言い回し
・驚き、疑問、共感のいずれかの要素を入れる
・1パターンにつき1〜2文の短さで
5パターン出してもらい、子どもに「どれが気になる?」と選んでもらうのが我が家のルーティンになっています。
③ 台本を子ども向けにやさしくするプロンプト
大人が読むと自然でも、子どもが読むと言いにくいセリフになっていることがあります。そんなときに使うのがこちら。
以下の台本を、小学生が声に出して読みやすいように書き直してください。
難しい言葉は避け、テンポよく読める短い文にしてください。
[台本を貼り付け]
④ サムネイル用の一言コピーを考えてもらうプロンプト
台本と一緒に、サムネイルに載せる短いコピーもまとめて出してもらうと効率的です。
以下の動画内容をもとに、サムネイルに載せる短いキャッチコピーを5案出してください。
・全角10文字以内
・興味を引く言葉(数字、疑問形、驚きの表現など)を使う
動画内容:[台本の要約 or テーマ]
実際に生成した台本の例(抜粋)
テーマ「マイクラで初めてエンダーマンに遭遇した話」で①のプロンプトを使った結果がこちらです。
フック:「夜のマイクラで、絶対見ちゃいけないものを見てしまいました」
本編
- (0〜5秒)暗闇の中、遠くに黒い人影が見える
- (5〜15秒)「あれ…もしかしてエンダーマン?」目を合わせないように歩く
- (15〜25秒)うっかり目が合ってしまい、慌てて逃げる様子
オチ:「次回、逃げ切れるのか検証します」
この台本をベースに、実際のセリフ回しは子どもと相談しながら少しアレンジしました。ゼロから考えるより圧倒的に早く、しかも構成の抜け漏れがない状態でスタートできるのが大きな利点です。
使ってみて感じた注意点
- そのまま使うと”説明的”になりがち → 語尾や言い回しは自分たちの言葉に直す
- オチが弱いことがある → 「オチをもっと意外性のあるものに」と追加で指示すると改善する
- 毎回同じような構成になりやすい → 「前回と違う切り口で」と一言添えると変化が出る
ChatGPTはあくまで”たたき台”を作る道具であり、そのまま台本として使うというより、親子で直す前提で使うのが一番しっくりきています。
まとめ
台本作りにChatGPTを取り入れてから、撮影・編集の時間が明らかに短縮されました。何より、たたき台をもとに親子で「ここはこうしよう」と話し合う時間が生まれたことが、想像していなかった収穫です。
次回は、この台本をもとに実際に撮影した動画が、台本なしで撮っていた頃と比べて再生数・視聴維持率にどんな違いが出たのかを検証してみたいと思います。


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